金利タイプ選びの基本的な考え方
みなさんこんにちはスマカフェの高橋です
今回は、市場金利の動きによって、金利タイプによりそれぞれどのような影響を受けるのかのお話です。
①金利上昇局面において、有利なローン、不利なローン
金利上昇局面においては、一般に固定金利型あるいは固定金利期間選択型の中でも、固定期間が長期のものが将来的には有利とされています。借り入れ当初は変動金利型や短期固定金利型の商品の方が低いので、低金利を享受するためになるべく低い金利のものを、という考え方をする場合もありますが、これらのローンは金利が上昇すればいち早くあおりを受けることになり、逆にせっかくの低金利の恩恵を短期間しか受けられなくなってしまう可能性も大きいのです。金利が上昇してきたら長期固定金利に切り替えればいいとの考え方もしばしば聞かれますが、その時点では長期固定金利が上昇しています。住宅ローン金利は長期にわたる返済となるケースが多いため、展望も長期にわたって考慮する必要があります。
②金利下降局面において、有利なローン、不利なローン
金利上昇局面とは逆に、金利下降局面においては固定金利型や固定期間の長い固定金利期間選択型のものは不利になる可能性があります。このような金利タイプを利用していた場合には、借り換えを行うことにより、適用金利を下げていく対策を取るべきです。金利下降の恩恵を最も早く受けられるのは変動金利型です。固定金利期間選択型でも固定金利期間の短いものであれば比較的金利下降の恩恵を受けやすいのです。また、変動金利型や短期の固定金利選択型の商品であれば、金利が下降局面から上昇局面へ変わるタイミングの際も、金利を固定するなどの対策が取りやすいのです。
■金利上昇局面
♢変動金利型は、いち早く金利上昇の影響を受ける。
◇固定金利型は、借入時は他の金利タイプより金利が高いが、金利上昇リスクを負わないので将来的には有利となる可能性がある
◇短期固定金利タイプは、当初は低金利を享受できるが、将来的には金利上昇の影響を受けることになる
■金利下降局面
◇固定金利型は不利になる可能性があるので、借り換えなどの対策が必要
◇変動金利型が最も早く金利下降の恩恵を受けることができる
◇固定金利選択型でも、固定金利期間が短いものであれば金利下降に柔軟に対応できる